紫色の国アメリカ

華氏911』のDVDを購入.金曜マタリ会にて鑑賞会.『華氏911』は映画館へ観に行ったが,何度観ても衝撃的な映像満載だ.特典ディスクにも興味深い映像が満載である.
前半はブッシュ家とビン・ラディン家の蜜月関係について,ブッシュ政権の矛盾について,映像として提示される.ブッシュ一族,ブッシュ政権にかかわる人物が石油をはじめとした企業の重役につき,中東の投資家としてビン・ラディン家などといかに結びついていたか,いかに仲良くしていたか,非常にわかりやすく説明される.
後半はイラク戦争への徴兵について,報道では語られていないイラクの情勢について,
貧困層イラク戦争に徴兵し,軍事産業,石油産業を潤す資本主義的奴隷制度を保守派の上級階級層は作り出したって事だ.そして,報道はただ「アメリカ軍はよくやってるよ」と盛り上げていく.イラクで9.11に匹敵する,いやそれよりもっと悲惨な現状をわれわれが知らないでいる,無知であることを思い知らされる.
最後に,ニール・ヤングの「ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド」と共に観客にこの映画のエンディングが託される(ただし,バッドエンドだったようだ)
これほど,映画を観ること自体に意味があって,観ていない人にまで影響を与えた映画があっただろうか.これほど人を楽しませて,笑わせながらも,人を悲しませて,恐がらせて,怒らせた映画があっただろうか.この映画は観るべきだ.文句は観てから.