そこはハンガリーだった

関空を飛び立って,12時間のフライト.PSPを持ってる訳でもなく,機内で麻雀が出来るわけでもないので,時間を潰すのに出来ることは寝るか,食べるか,本を読むくらい.SFカルト小説の傑作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))」を読みきった.機内で出てきたドイツビールがまわるまわる.


ドイツのフランクフルト空港を経由して,ハンガリーへ.ブダペスト空港からホテルへ向かうタクシーから見える景色,家々は日本とは全く違った.白い壁にとがった屋根.「RPGの世界か?」思わず,そうつぶやいた.
タクシーは当然のように車間を恐ろしく詰めながら猛スピードで都心へと向かう.灰色がかった街の景色はそこがかつて共産圏であったことを想起させた.しかし,町中を埋め尽くしている落書きから,欧米文化にこの地域も侵食されていることがよくわかった.

比較的外が明るいため気付かなかったが,ホテルに着いた頃には既に19時を回っていた.日本と比べて,ハンガリーは非常に日照時間が長い.ホテルの周りを散策.外国に来ると,日本では当然と思っていることがそうでない.そういう日常的な違いを見て特に外国に来たのだと実感する.
だが,ハンガリーの凄さに気付くのには,まだ時間が必要だった.



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