まだ2月ですが

さておき、
日曜の晩に映画「潜水服は蝶の夢を見る」を観てきました。


人生を謳歌していた雑誌「ELLE」の編集長ジャン・ドミニク・ボービーは突然、左目蓋しか身体が動かなくなる“閉じ込め症候群”になってしまう。
身体は麻痺してしまったが、以前のように意識のある彼は想像力と記憶を働かせ、瞬きだけで自伝を執筆してゆく。
というストーリー。




もうね。これ絶対観るべき!!


瞬きというパルスだけで書き上げられた事だけでもすごいけど、その表現があまりに美しい。その美しい文章が美しい映像で表現されてる。潜水服に閉じ込められたような圧迫感のあるカット、広がる自然に主人公がたたずむ絵画のようなカット。引き込まれるような映像に気持ちが揺るがされた。
身体が動かなくなった悲劇よりも家族がいて言葉を読み取ってもらうために美女にいつも見つめられている。
左目だけをただキョロキョロさせるしか出来ない男がなぜかカッコよくて、でも、だからこそ合間に挿入される死を思うシーンや別れのシーンに悲しさが込み上げてくる。


感動をただ煽るようなことはなく、ユーモアに溢れた主人公に引き込まれる。
まだ2月始まったばかりだけど、今年の私的キネ旬1位決定☆